人間相手の仕事は楽しい

【本日の社員データ】
桑野さん(入社6年目)中途入社、40代前半
コーポレートビジネス部 SE
あらゆる事態に対応する頼れる人。アイドル、競馬、映画…と興味の幅も広い。
朝会議個人発表テーマ:「SEというお仕事」

さとこ:今日は桑野さんにお話をうかがいます。
先週神田さんに「雑談から話をはじめるといいよ」とアドバイスをいただいたので、
趣味の話からはじめてみます!桑野さんはともちんと競馬がお好きだそうですね? 

桑野:そうですねー 完璧な造形美と、背後にあるストーリーが好きなんです。
ともちんは完璧な美しさだし馬は走るために生まれてきたような無駄のない体つき
をしているし、それぞれ苦労話やサクセスストーリーがあっておもしろいんですよ…
(以下略)

さとこ:アイドルと競馬の意外な共通点ですね!
無理やりな質問ですが、そういう趣味を持つ桑野さんだからこそ仕事には
こういう興味を抱いている、みたいなことってありますか? 

桑野:生き物や人間を相手にするのが好き、っていうのはある
かもしれませんね。パチンコや競艇は好きじゃないんですよ。パチンコは
プログラムで勝敗が決まってしまうし、競艇も船の性能の差が大きいし…
その点競馬は、人が操作して生物に乗っていて、数値化してもその通りに
ならないんですよね。勝ちそうな馬に賭けても勝てなくって、どうすれば
勝てるのか?っていうロジックを解きたくなります。

さとこ:人によって動いていて数値化できなくて…っていうのは
アイドルにも共通する要素ですよね。桑野さんのお仕事もたくさんの人を相手に
するものだと聞いています。 

桑野:私はSEなので、社内外いろんな人と関わりますね。
製品を売り込んだり、お客さんの要望とかなにかあれば社内に報告したり…
人って元気をくれるし、へこましてももらえるから起伏があっていいです。製品が
完成したときは、プログラムが動いたことではなくそれを見た人の反応が嬉しい
ですね。1000のイイネ!をしてもらうより、ひとりの人が目の前で満面の笑みを
浮かべてくれた方が嬉しい。人と人の間をつなぐ仕事だから、製品のことを
お客さんに伝えることもするし、お客さんの喜びはエンジニアにも伝えるように
しています。感情表現の苦手な人もニヤっとするんですよ。いいことは100を
120にして伝えたいですね。

さとこ:いいことにもへこまされるのにも好意的なんですね…!
アロバの導入先へテストやサポートをしに出かけて行かれるって聞きました
けど、そういうの怖くはないんですか? 

桑野:楽しいですよ。ひとりで行くこともあるんですけど、
ルクレの看板を背負って行って、どんな話でもしてもらえるっていうのが
嬉しいです。営業についても技術についてもサポートについても聞かれて、
それに自分が答えていいんだ!っていうね、任されている喜びもあるしこな
せる喜びもあるし、やってやろうと思いますね。

さとこ:ほんとに全部わかってないとできないお仕事ですよね。
なにか問題が起きたらどうしよう…って、私だったら不安でいっぱいになって
しまいそうです。 

桑野:内心では焦って冷や汗をかいているようなときもありますよ(笑)
でも問題が起こったとしても落としどころはいろいろあって、どう処理するか
判断するのも自分の仕事ですし、社内に連絡すれば開発の人たちがなんとか
してくれるだろうって信頼もあって、だから現場でも涼しい顔をしていられます。
実際、それぞれ仕事があるのにみんなで作業してくれて、一日で問題が
解消したこともあるし…
この信頼関係は大事ですね。最初に神田くんの「雑談から入る」ってアドバイスが
あったけど、これは私も気を付けてるんですよ。雑談から入って本題に…って。
というのも、私が話かけるときって開発者にとってはあんまり良い話じゃない
ことが多いんですよね。あ、なにか不具合があったのかな…?みたいな。
だから私の歩いてくるところがストレスにならないようにしたくて。そのために
みんななにに興味があるのか、今なにをしているのかアンテナを張って
情報収集してますね。そうやって信頼を築いていこうと。

さとこ:それ、見習います!
インタビューをはじめてから「人と楽しく話をする」というのが私の課題なんですが、
桑野さんはまさにお手本でした。面白くてわかりやすくて勉強になって…
今日はありがとうございました。

提供する側の面白さを、更に濃く、もっと熱くしていくために

 

【本日の社員データ】
安藤さん(入社12年目)中途入社、40代前半
オンラインビジネス部 部長
美大卒業後、雑誌編集職を経てルクレへ。
朝会議個人発表テーマ:「個人発表のつくり方」

植松:本日は部長の安藤さんにお話を伺います。朝会議は、
「個人発表のつくり方」というお題でしたね。特に新人さんは目から
ウロコだったんじゃないですかね。

安藤:あれは要求していることは高いレベルの話だけどね。個人
発表は、全社員の火曜日の朝、貴重な1時間を使うわけだけど、
だったら、もっとレベルの高いことをやっていこうよっていう俺からの
提案。これまでやってきた事を振り返って、その中から何か見つけて、
ノウハウに昇華させて共有する。自分で言葉にするのは大変だけど、
だからこそ、それが自分の術になるんだ。

植松:さすが、誰よりもたくさん個人発表の指南をしてきたプロですね!

安藤:そういう背景があるから言えることなんだ。これね、昔は全然
思わなかったことなんだけど、人が持ってる、それぞれのいいところを
伸ばしてやることに力を入れるのもいいもんだな、と。

植松:ええー、全然思わなかったって・・・!そうなんですか?

安藤:もう昔は人のやってることが気に食わなくてね(笑)全部自分で
やりたかったし、実際やってたしね。ひっくり返して自分でやっちゃう、
とか。だけど、こうやって仲間が増えてきて、若いやつなんかも毎年
入ってくるうちに、自分がこれまで貯めてきたノウハウをうまいこと伝えて、
それでいいモノを作れるんならそれもアリなんじゃないかって考える
ようになってるんだ。それに、お互いがプロ同士だと何より面白いんだよ。

植松:面白いというのは・・・?

安藤:良いモノができるなっていう感覚とか、作っていく過程でのワクワク感
とか、自分の想像を超えたモノが出来上がってユーザーに『凄いでしょ、ホラっ』
て差し出す瞬間とかね。
我々はサービスの提供側に立ってるんだから、自分達の都合とかは
関係なく、プロ意識を持って作り続けていかないといけないんだ。
“送り手でいること”っていうのは去年のインタビューでも話したことだけどね。
個々が何のプロなのか、言い換えれば何屋なのかを確立していく必要
があるんだ。

植松:なるほど~、クリエイター集団という感じですね。そういう仲間を
まとめていく時に、安藤さんが気にかけていることってあるんですか?

安藤:そうだなぁ、あえてまとめようとしない、ってことかな。例え人数が
増えても、さっき言った面白さが薄まらないようにしたいんだ。更に濃く、
もっと熱くしていきたい。じゃあどうするか。俺は、これはもう物心ついた
時からと言ってもいいかもしれないけど、これまでやってきたことって、
誰かの肩をトントン、と叩いて振り返った顔を指でつつく、アレなんだよ。

植松:「うわっやられた~」ってやつですか・・・?

安藤:そう。アレ。我々が日々作りだしているるモノは、“世の中の人を幸せ
にするサービス”なんてキレイな言葉とは違うんだよね。相手が1人
だろうと100万人だろうと、こっちから仕掛けて「うわっやられた~」
っていう反応がある。それが楽しい。それを誰よりも歯を出して笑ってる。
どうよ!?楽しそうでしょ!って周りに対して先頭を切ってるってのが
答えなんだと思って、ずーっと続けてるかな。

植松:なんというか、安藤さんの内から出る言葉ですね。今日は語って
いただきありがとうございました!