自分たちのサービスに情熱を持つことが大事

 

【本日の社員データ】
金本さん(入社7年目)中途入社、30代後半
オンラインビジネスユニット 開発チーム エンジニア
美術館巡り、旅行、写真、パン作りなど多趣味な一面も。
朝会議個人発表テーマ:「アウトプットのすすめ、モチベーションまたは情熱について」

植松:本日は金本さんにインタビューです。
朝会議では、ご自身のプライベートから今考えていることまで、わりと、いや
かなりさらけ出した内容でしたよね!何か、思うことがあったんでしょうか・・?

金本:う~ん、ここ最近自分の中でカベというか、行き詰っている感じが
していて、打開したいとは思っていました。
自分のことを周りに知ってもらうことで、チームにもいい影響がでたり、うまく
いくんじゃないかと思って、いろいろ晒してみたんです。もっと周りと
コミュニケーションをとっていきたいな、と。

植松:これ、金本さんの性格を知っている方なら分かると思うんですが・・・

金本:そうですね、僕はあんまり積極的に周りと話をするタイプでは、
正直なかったですね。 というかどちらかと言うと避けていたというか。
まぁ、1年半に1回、せっかくの朝会議だし、えいやぁっと(笑)
僕は、みんなで、自分たちが本当に面白いと思うモノを作っていきたい
と考えているんです。こう言ったらアレですけど、プログラミングとかって、
企画を実現するための手段でしかないんですよね。

植松:あ、それはエンジニアのみなさんが仰ることですね。

金本:うん、どんな仕事もそうだと思うんですけど、”○○をしたい”っていう
タネの部分が一番大切というか。今はメインでアンドロイダーに関わっているけど、
もっとユーザーに楽しく使ってもらいたい。じゃあどうすればいいかって考える
部分、それがタネですね。そこさえ面白かったら、あとはそれを作っていくだけ
なので。
今も僕はエンジニアという立場から企画にも関わっているけど、もっと企画とか
開発とか、そういう分業じゃなくて、お互いの仕事に足をつっこんでやっていった
方がいいと思っていて。

植松:なるほど。でも、人数が増えてくると難しいこともあるんじゃないですか?

金本:だからこそチームのみんなが、いかに自分たちのサービスに対して自分の
こととして向かえるか、情熱を持てるかが大事なんじゃないかって思ってるんです。
僕、昔から「結果は後から必ず付いてくる」って考えを持ってるんですけど、
作ってる人が面白がって作ってるサービスには、ユーザーはついてきてくれる。
そういうモノ作りを、みんなで試行錯誤しながら続けてやっていたら、いいことが
あるんじゃないかなぁと思っています。

植松:ルクレでいうところの、「魂を込めたモノ作り」ですね!
金本さん、今日はありがとうございました~。

 

開発ってまるで生き物をつくってるみたい!

【本日の社員データ】
加瀬さん(入社5年目)新卒入社、20代後半
アロバビュービジネスユニット 開発グループ エンジニア
微生物学専攻からエンジニアに、最近さらに新婚さんに!
朝会議個人発表テーマ:「開発環境を考える」

さとこ:今日は加瀬さんにお話をうかがいます!
朝会議の資料は「ソフトウェアと生物の話」から始まっていて、おもしろそうだったん
ですがよくわかりません… 平たく言うとどんな感じでしょうか? 

加瀬:えーっとね、DNAっていうのは一般的にも
知られている言葉ですよね。DNAには遺伝情報が書かれているんですが、
その情報を読み取って別の形式に変換するのを専門にする分子がいるんです。
で、変換した結果をもとにタンパク質がつくられたりします。タンパク質は人間
の場合、髪や爪、皮膚になりますよね。そうやって生物ができあがっていく
わけです。でね、ソフトウェアもね、プログラムを書くのは人間だけど、専用の
ツールがあって、そのプログラムを機械が読める形に翻訳してるんですよね。
この変換・翻訳していくところが、ソフトウェアと生物の似ているところ
だと思います。

さとこ:えっ!それはじめて知りました。
プログラミングっていろんな言語があってアルファベットの羅列で、あんなに
難しそうなのにまだ人間の言葉じゃないんですか…! 

加瀬:そうなんです。人が書いてるプログラムは、
機械語に翻訳しやすいように歩み寄ってる程度なんですよね。もうひとつ、
ソフトウェアと生物は、機能の連鎖の仕組みが似ていると思っています。
プログラムってたくさんの命令や機能のまとまりなんですが、ひとつの機能を
働かせて一定の条件を満たしたら他の機能が働いて…、って連鎖していくん
ですよ。生物で言うと、たくさん食べるという条件を満たすと消化酵素が
つくられて消化がすすむ、という感じですね。

さとこ:なるほど… 言われてみれば似ています。
DNAから髪や爪がつくられていくのも、まずはDNAの情報を解読して、解読が
完了したらタンパク質をつくって…って連鎖ですよね。微生物の研究をして
いらした加瀬さんならではの視点ですね。
朝会資料の後半でおっしゃってた「開発環境を考える」話はどういうことですか?

加瀬:えっとね、ソフトウェアをつくるためには道具が必要で、
それを効率よく準備するにはどうしたらいいか?というようなことを考えて
います
。たとえばカレーをつくろうとしても、一般家庭とレストランじゃ使う道具
やキッチンが違うじゃないですか。カレーはソフトウェア製品、道具はパソコン
やいろんなソフトウェアをイメージしてください。カレーを、綺麗で必要なもの
だけが揃っているシンプルなキッチンで作りたくって、キッチンを整えるのが
環境をつくるということです。

さとこ:うーん… なんとなくわかった気がします!
カレー(ソフトウェア製品)を効率よくつくるために、必要な道具(ソフトウェア)は
なにか把握して、キッチン(環境)を綺麗にする感じでしょうか。それで美味しく
つくれたら、そのときに使った道具やキッチンの状態を覚えておくような…? 

加瀬:うん、そんな感じです。
具体的な仕事としては、どんなソフトを入れたか、更新されるソフトやOSの
どのバージョンを入れたか、というような情報を管理しています。これをきちんと
しないと、似たものをつくるときに同じ環境をつくれなくなっちゃうんですよね。
同じ環境をつくろうとして一つ一つ調べているとすっごい時間がかかっちゃう
からルーチン化して、この資料を見てこの通りにソフトを入れていけば…とか、
この環境をコピーすれば…ってふうにしておくんです。

さとこ:なんだかいつにもまして難しそう…
お仕事たのしいですか? 

加瀬:動くものをつくるっていうのはとにかく楽しいです。
だって、最初のソフトウェアと
DNAの例で言ったら、私たち生き物をつくって
いるんですよ!

さとこ:すごい!そういうモノづくり観は新鮮です。
学生時代の専攻と全然違う分野に精通して、でも学んできたことを自分の
視角に組み込んでいらして、とっても素敵です。私も専攻の社会学を、せめて
自分にとっては有用なものにしたいと思いました。
加瀬さん、今日はありがとうございます!