働きたくない学生へ

【本日の社員データ】
竹岡さん(入社8年目)中途入社、50代前半
モバイルパートナービジネス部 部長
マラソンやゴルフなど趣味も充実!営業の大ベテラン
朝会議個人発表テーマ:「製品、サービスの品質向上」

さとこ:新年度が近づいてきて、社会に出る期待と不安でいっぱいのさとこ
です。今日は前回に続き部長へのインタビューなので、モバイルパートナー
ビジネス部の竹岡部長に社会人というものについてお聞きしたいと思います! 

竹岡さん、社会人の目には世の中どんなふうに見えるんですか?これまで
自分のことばかり考えていろいろ決定してきたのに、人のために仕事をして、
それで生きていくためのお金をいただくというのが、なんだか捻じれのように
思えます。自分がそれをしたいと思っているのかどうか、自信がありません…

竹岡:捻じれってことはないですよ。
働くって表面的には人のためですけど、自分の喜びや成長、経験にもなるし、
それで思考の幅が広がっていくんだし… 何事も経験ですよ。私も学生の頃は
遊ぶためにバイトしてましたけど、それもまた経験だと思います。社会人に
なったら学生の頃にはできなかった経験ができて、辛いこともあるけど
楽しいですよ。

さとこ:もし働かなくてもいいだけのお金があっても働きます?

竹岡:そうですねー 宝くじが当たっても働くと思いますよ。そうじゃないと
ボケちゃいそうですし、つまんないし。1週間…は言いすぎですが(笑)、1ヶ月も
遊んだら退屈しちゃいそうです。若い頃は遊んで暮らしたい、宝くじが当たったら
ずっと海外でーとか思っていたんですけど、だんだん気持ちが変わりましたね。

さとこ:そう思えるのが羨ましいです。お仕事って楽しいんですか?

竹岡:楽しいですよ。自分は営業なので、最初のモチベーションはお金でした。
売れたら嬉しいし、自分への評価と一緒に収入も上がるし。でもだんだん
知らない人と話すことが楽しくなってきましたね。仕事だと普段縁のない
ような偉い人と話せるんですけど、話してみると気さくな、いい意味で普通の
人なんですよ。

最近は下に人を持つようになって、成長を見るのがと言ったらおこがましい
ですけど、その子たちがいろいろできるようになっていくのが嬉しいですね。
お客さんからその子たちのことを褒められるのとか。営業としても、いま扱って
いる商品は売れているし、今までと違うサービスを、新しいことを開拓している
おもしろさがあります。逆に放っておいてもうまくいくならつまらないだろうと
思いますね。

さとこ:そう聞くと楽しそう…!でも、辛いこともあります?

竹岡:あー、他の会社に勤めていた頃のことですけど、眠れないくらいに
落ち込んだこともありますよ。仕事の調整に失敗して、できないものをできると
言ってしまって。電話で「できるなんて一言も言ってない!」「絶対やらない
からね!」って怒鳴られるし、相手の会社は年に20~30億の取引がある大きな
ところだしで、さすがに焦りました。結局なんとかなったんですが、それからは
事前確認を大事にしています。

さとこ:うわあ、こわい…

竹岡:社会人と学生とで違うのは責任の重みですかね。
自分の行動の影響というか、厳しい言葉で言えば、自分のミスで会社の信用や
取引、お金がなくなってしまうかもしれないこと、会社やお客さんに損害を
与えてしまうかもしれないってことは意識しておいた方がいいと思います。

私が大事にしているのは、言ったことを守って、相手を裏切らず、信用・信頼を
築くことですね。それは些細なことの積み重ねだと思うんです。問い合わせを
いただいたらスピーディーに対応するとか、こちらからもマメに働きかけるとか…
よくお客さんを落とすのは女性を落とすのと同じだとか言いますけど、ほんとに
そうですよ。マメにきちんと接して、仲良くなって、って。
若いうちは元気よく、なんにでも顔を出して、積極的にいくといいですよ。
経験を積んだ方が後々役に立ちますし、目立ったもん勝ちなところもあると
思います。なにか頼もうと思った時に、まず顔を思い浮かべてもらえる人に
なった方がいい。まぁ、臆病にならず、失敗を恐れず… 大丈夫ですよ!

さとこ:竹岡さんの「大丈夫ですよ!」は説得力があります。
いろんな苦労や変化を経て、いまのご活躍や楽しさがあるんですね。今は
不安もありますが、いつかは竹岡さんみたいに仕事できるかもと思って気が
楽になりました。仕事をこなせるように、信頼してもらえるように、楽しめるように
がんばります!今日はありがとうございました。