技術者としての変遷、天野の場合。

【本日の社員データ】
天野さん(入社12年目)中途入社、40代後半。
テクニカルディレクター
入社当初3歳だった娘ちゃんも今や15歳!
朝会議個人発表テーマ:技術情報の紹介

植松:今日は天野さんにお話を伺います。昔、デジブックの作例で天野さんの娘ちゃんが公園で遊んでる写真、よく見ましたよね~。

天野:そうそう、あの写真よく使われたんだよね~(笑)今もそうだけど、サービス紹介のWEBページとかパンフレットで、実は社員とか家族が登場してること、たまにあるよね。

植松:ありますね。当時3歳だった娘ちゃんもいまや中学生ということで・・・!あっという間に二十歳になっちゃいますね。

天野:そうなんだよね。本当、あっという間。

植松:天野さんは、ルクレで12年、その前からずっと技術者としてやってこられていますが、振り返ってみてどうですか?

天野:たぶん、技術をやっている人なら多くがそうだと思うんだけど、若い頃、20代ってとにかく楽しさとか面白さを求めていたんだよね。技術を追うことが楽しかったし、何より自分の手で「作る」ことが面白かった。

植松:技術を追う、というと?

天野:自分に知識をつけて、できることを増やしていく、ということかな。ネットで調べたり、本を読んだりして。世界が広がる感じがするんだよね。だから、どんな仕事も自分の為になるんだと思って仕事を引き受けていた。それが20代。
で、30代になると、お金のことに興味が出てきたんだ。自分が丹精込めて作ったもので儲けたい。儲かるものを作るにはどうしたらいいのか、ビジネスを習得したいと思い始めて、それでルクレに転職したんだ。

植松:なるほど~。ルクレに入社してみて、どうでしたか?

天野:最初は驚いたよ。自分達がやっていて面白い仕事を突き詰めてやりながら、それでいて利益を出していくことが可能なんだ、って。そういう独自のやり方で、デジブックやアロバビュー、蔵衛門と、様々な業界に影響を与えるビジネスモデルが成立している。実際に自分も関わってみて、これはルクレならではだと思ったね。

植松:たしかに、この規模で、これだけ多くの製品やサービスを世の中に提供している会社ってあまりないですもんね。天野さんが40代で変わったと思うことはありますか?

天野:うーん、そうだなぁ、「会社にとって何が良いことか」って常に考えるようになった、かな。自分が経験を積み重ねて変わってきたというのもあるけど、会社も同じように常に変化をしてきているんだよね。それまではとにかく面白いものを、やりたいことをやる!というところからスタートしていたけど、会社としてだんだん形ができてきて、整ってきて、その中にいる自分は、じゃあ何をするべきなんだろうか、ってね。

植松:例えばどんなことですか?

天野:技術的なことで、誰かがやらないといけないけど、そこまで手が回ってない、そういうところは自分が埋めるべきだと今は考えているよ。僕、サッカーが好きなんだけど、サッカーでもそういう役割って実は重要で。そういう動きが、チームの得点につながったりするんだ。

植松:なるほど、そんなふうに人も会社もどんどん変わっていくんですね~。今日はありがとうございました!

やってみないとわからないから楽しい

【本日の社員データ】
中井さん(入社19年目)中途入社、40代後半。
技術SEグループ コンダクター
ルクレと同い年の娘を持つお父さん。海外ドラマやガジェットが大好き。
朝会議個人発表テーマ:「人間万事塞翁が馬」動じない心を育てケイゾクせよ

さとこ:今日はEXMK部の中井さんにお話をうかがいます!中井さんと言えば、
ルクレの創立からいらっしゃるメンバーのおひとりだそうですね。 

中井:そうなんですよ。社長とは前の会社の同期で、カラオケ行ったりして
遊びに行く仲だったんです。起業すると聞いたときは「えーっ」って思いました
けど、このままここで働いていても先がないなと焦っていたのもあって、
一緒にがんばることにしました。

さとこ:へええ… さらっとおっしゃいますが、簡単な決断じゃないですよね。

中井:簡単な決断じゃないですよ。正直もう無理かもと思ったときもありました。
でも、おもしろいはおもしろいんですよね。会社を飛び出してなんかやって
やろうって気持ちもありましたし。
ルクレ(当時トリワークス)ができたのはちょうどデジタルカメラができそうな
ときで、撮ってその場で写真が見られるっていうのは夢のようなことだったん
ですよ。それで、今でいうグーグルのストリートビューを写真でやろうとして、
秋葉原の街をカメラを持って歩きました。5mごとに前後左右の写真を撮って…
周りから見たら変な人ですよね。当時の秋葉原は今ほど綺麗じゃなくて
野菜市場なんかがあったんですが、段ボールを運んでいる怪しいおっちゃんに
「おまえ怪しい」って言われたこともあります(笑)
そうしてできたのがバーチャルトリップ秋葉原で、僕らの最初の作品です。

さとこ:うわあ、楽しそう!時代を先取りですね。

中井:楽しかったですよ。でもこの雰囲気は今も続いていると思います。
わくわくドキドキして、やってみないとわからない感じ。

さとこ:たしかに、仕事が楽しいって皆さんおっしゃいますね。
やってみないとわからないのが楽しいんですか? 

中井:部活に熱中しているときの感じや、ドラマを見たり本を読んだりしている
ときの感じにそっくりだと思いますよ。ドラマの見はじめの、これからどうなるか
わからないドキドキや期待感。わからないからこそ楽しいし、想像もつかない
ことがあるからわくわくするんですよね。みんなで一緒になにかをつくるという
のも同じで、一度やったら病み付きになります。

さとこ:ああ、ドラマの例はよくわかります!テレビ放送だったら「はやく来週に
ならないかな」って思いますし、レンタルだったらたくさん借りてきて「幸せー!」
ってなりますよね。仕事も同じだったら幸せだなぁ。 

中井:趣味のわくわくも仕事のわくわくも僕にとっては同じものです。会社の
雰囲気は創業当初からあんまり変わりませんし、みんな働いて幸せでいる
ように見えますよ。
若い人に言いたいのは、あんまり頭で考えようとせず、まずは一歩を踏み
出してみろってことですね。実際に体験してみないとなにも変わらないし、
そんなに怖くないですから。一歩踏み出して、違ったら戻ればいいんです。

さとこ:その言葉、刺さりました。まさに私、考えても仕方のないことをぐるぐる
考えてしまうタイプです。ルクレには合う人合わない人いそうだよな、
私だいじょうぶかな、とか… 

中井:ルクレに合うのは、なにごとも体験して楽しんでやろうと思える人
でしょうね。会社としてやろうとしていることのハードルが高いので、そこと
自分とのギャップを感じることはあると思うんです。でもそこでそのギャップに
食らいついていく根性のある人は向いていると思いますよ。

さとこ:ギャップに食らいつくためにも、やっぱりまずは行動あるのみですね。

中井:そうそう。これは僕の持論ですが、失敗って、自分で失敗だと認めた
時にはじめて失敗になるんですよ。結果がダメでも一生懸命やって自分で
納得できることもありますし、なんでもまずはやってみたらいいんです。

さとこ:なるほど… あれこれ考えるのをやめるのは難しいですが、なにかする
機会があったらまずはやってみようと思います。「やってみなきゃわからない」
って本当にそうですよね。だからこそ楽しい、というのも分かる気がしました。
中井さん、今日はありがとうございます!