ルクレにおけるフツーの人の強さ

【本日の社員データ】
野宮さん(入社8年目)中途入社、30代前半。
オンラインビジネスユニット 企画営業チーム ビジネスディレクター
「ごく普通の人生を歩んできました」と語る才女。趣味はボディボード
朝会議個人発表テーマ:強いこだわりを持つ方法♡

さとこ:今日は野宮さんにお話をうかがいます。
朝会では、最近デザインの専門学校を卒業なさったとおっしゃっていましたよね。
お仕事しながら週末に通われるなんてすごい…!野宮さんのお作りになった
デザインも見せていただいて、おしゃれだなぁすごいなぁと思っていました。

野宮:ほんとにー!?? ありがとう!でもそんなことないんですよ。もう本当に
恥ずかしかったです。朝会でも「恥ずかしい」って表現が何度も出ていたと
思うんですけど、私はじめて恥ずかしい思いをしたんです。

さとこ:えええ、あんなに素敵なデザインなのに…?

野宮:だってなんかもう、作ったものは自分そのものなんですよ。人それぞれ
作るものが違って、自分の個性をさらけ出さないと作れないんです。
私、今まで普通に生きてきて、自分をさらけ出すようなことってしたことなくって…
今の部署にくる前は経理の仕事をしていたんですけど、ミスして恥ずかしい
ことはあっても自分の個性をさらけだすような恥ずかしさってないじゃない
ですか。世の中も恥ずかしいことはしない方がいいって風潮で、悪目立ちしない
ようにしよう、みんなが良いって言うことをしなきゃ、ってなってますし。

さとこ:確かに「これをしたら変に思われるかな?」っていうのはなにかにつけ
思います。

野宮:そう。でも、恥ずかしい思いをしないと作れないものがあるってことにも
気づいたんです。個性とか人間味とか、そういうのは恥ずかしさを伴って
初めて作品からにじみ出るもので、見る人はそこに感動するんですよね。
私のいるオンラインビジネス部にはクリエイティブ畑の人が多くって、デザインが
できるとか出版社で編集の仕事をしていたとか海外から来ているとか…
個性をさらけだすようなことをしてこなかったのは私だけなんです。

さとこ:それ!実は私も思っています。皆さん強烈な経験や個性の持ち主ですよね。

野宮:そうそう!ほんとに強烈ですよね。今の部にいるとものすごいアウェイ感
なんですよ(笑)専門学校に行ったのは、自分をさらけ出したり強いこだわりを
持って仕事をしたりする修行にもなりました。自分をさらけ出しながらデザイン
を作ってみて、仕事も同じだなって思ったんです。デザインにも仕事にも同じ
ように個性が出て、どっちも私そのものだなって。作業が雑とか効率よく
済ませようとするとか、そういうの全部が私なんですよ。

さとこ:朝会でも「デザインも仕事も自己表現」っておっしゃってましたよね。

野宮:そうなんです。
まぁそれがわかったところで私が他のみんなみたいな強烈な個性を手に
入れられるわけではないんですけど、みんなの世界を覗いてみて、ああこういう
考え方なんだってわかりました。みんな時間や効率を気にせずに強いこだわり
を持って仕事をしていて、正直理解できないところもあったんです。でも自分も
デザインで自分をさらけだしてみて、みんな自己表現としての仕事をして
いるんだ、だからこだわるんだってわかりました。

さとこ:時間や効率を気にしないのもそりゃそう… なんですかね?
私もいわゆる「フツーの人」なので、頭ではわかるし憧れるんですが、共感
できているのかどうかはわからないです。 

野宮:私も憧れています(笑)
でも強烈な個性の人ばかりではビジネスできないし、フツーの人だけでも
そうだし、両方いないといけないんです。私はフツーの人だけど強烈な人たち
の世界も知っていて、だから良いビジネスができるんじゃないかと思っています。

さとこ:それは救いですね!ルクレで「フツーの人」はマイノリティですが、
逆に強みになるのかもしれません。 

野宮:うん!強烈な個性に負けないように頑張りましょう!(笑)
みんな一緒じゃなきゃいけないとか、多数決で決めたことが正義とか、そんな
ことはないし、思ったことを言ってもいいんです!ルクレではそれが許されるんです。

さとこ:だからこそこんなふうに、いろんな人が集まっているんですもんね。
私、頑張ります!野宮さん、今日はありがとうございました。

真のリーダーになるために

【本日の社員データ】
富永さん(入社8年目)新卒入社、30代前半
オンラインビジネスユニット 制作チーム クリエイター
制作チームを束ねる多才なデザイナー。就活時には美術教師や刀鍛冶職人も検討。
朝会議個人発表テーマ:真のリーダーになるための最初の一歩の踏み出し方

さとこ:今日はオンラインビジネス部の富永さんにお話をうかがいます!
富永さんは美大出身のデザイナーで、今は制作チームのリーダーをして
いらっしゃるんですよね。 

富永:そうです。自分の業務もありますけど、他の人に教えたり進行を調整
したり、リーダーとしての仕事の方が多いですね。

さとこ:朝会の資料でもリーダーになるにはという話をしていらっしゃいました
よね。リーダーとしての仕事を「できない」からリーダーなのだと考える、
というのが真のリーダーへの第一歩だとのことでしたが、どういうことですか?

富永:僕は今まで、「できるからリーダーなのだ」と思っていたんです。
ゲームで言うとレベルが上がっていって勝手に称号が与えられるような感じ
ですね。必要十分の条件を満たしたからリーダーという役職を与えられたの
だと思っていたんです。でもそうではなくて、職業としてリーダーを選んで、
そこからレベルを上げて、少しずつ良いリーダーになっていくのだと今は
思っています。できないから、できるようになるためにリーダーという肩書を
与えられたというか…

さとこ:資料にあった、「リーダーは役職ではなく仕事」、「新しい仕事だから
できないところからスタート」というのはそういうことだったんですね!

富永:そう、リーダーに限らずですが、肩書きを与えられるときって、将来的
にはできそうで、でも今はできない仕事をするときだと思うんです。「今は
できないかもしれないけど、まぁがんばってみなさいよ」って肩書きを与えられて。
だからその肩書きをもってすべきことや、自分に足りないこと、「できないこと」
に向き合うべきなんですよね。

さとこ:たしかに最初から完璧にその役割を果たせるわけはありませんもんね。
富永さんでも、仕事をしていてうまくいかないことがあるんですか? 

富永:もちろんです。リーダーという肩書きを持ったのは2年前のことなん
ですが、最初はリーダーという仕事がなにかもよくわかっていませんでした。
プレイヤーとキャプテンとリーダーがぐちゃぐちゃになってしまっていたというか…

さとこ:プレイヤーとキャプテンとリーダー…?

富永:プレイヤーは自分の仕事をこなす人、キャプテンは「こういう業務を
与えるよ、みんなでやってね」と言われたときにその小さな集団の中で
リーダーシップを発揮する人、リーダーは自分の管理する集団をどうしていく
のか考える人、です。プレイヤーやキャプテンは自分の能力を高めることを
考えていればそれなりにうまくいくのに対して、リーダーは人のことを考える
側面が強いと思っています。
三者の違いが見えてきて、リーダーに求められていることはなにか、なにが
足りないのかを考えて仕事をするようになりました。って言っても、まだまだ
リーダーとしては能力不足なんですけどね。

さとこ:能力不足だというのはどうしてそう思われるんですか?

富永:たとえば社内のデザイナーが不足しているという問題があるんですが、
人数を増やすことも既にいる人の能力を伸ばすことも外注することもうまく
できなかったことがありました。どの策をとるにしても人に向き合わなければ
ならないんですが、それが苦手で…
いろいろあるんですが、自分の管理する集団のなかで業務をうまくまわせ
なかったり楽しくできなかったりするとリーダーとしての力不足を感じます。
結果や過程に満足できないときに対策をいくつか考えても、その順番とか
実行の仕方とか、そういうことに関するノウハウが足りなかったりしますし…

さとこ:富永さんは人に慕われていて、なんでもできるイメージですが…

富永:いやいや、「人でなし!」とかよく言われますよ(笑)そういうふうに
言ってもらえる関係があるのはまだ幸いですけどね。
ほんとに毎年なにかしらの問題や変化があって、自分の新しい側面が出て
くるんですよ。移り変わりが激しい業界ですし、自分も自分が管理する集団も
変わり続けなければならないんですよね。でも、変化や成長を楽しめる人には
良い環境だと思います。

さとこ:変化に対応し続けるからこそできないことが見えてきて、「できない」
からやる、と思われるんですね。私もまずは、ルクレの社員という肩書と向き
合います。今日はありがとうございました!