真のリーダーになるために

【本日の社員データ】
富永さん(入社8年目)新卒入社、30代前半
オンラインビジネスユニット 制作チーム クリエイター
制作チームを束ねる多才なデザイナー。就活時には美術教師や刀鍛冶職人も検討。
朝会議個人発表テーマ:真のリーダーになるための最初の一歩の踏み出し方

さとこ:今日はオンラインビジネス部の富永さんにお話をうかがいます!
富永さんは美大出身のデザイナーで、今は制作チームのリーダーをして
いらっしゃるんですよね。 

富永:そうです。自分の業務もありますけど、他の人に教えたり進行を調整
したり、リーダーとしての仕事の方が多いですね。

さとこ:朝会の資料でもリーダーになるにはという話をしていらっしゃいました
よね。リーダーとしての仕事を「できない」からリーダーなのだと考える、
というのが真のリーダーへの第一歩だとのことでしたが、どういうことですか?

富永:僕は今まで、「できるからリーダーなのだ」と思っていたんです。
ゲームで言うとレベルが上がっていって勝手に称号が与えられるような感じ
ですね。必要十分の条件を満たしたからリーダーという役職を与えられたの
だと思っていたんです。でもそうではなくて、職業としてリーダーを選んで、
そこからレベルを上げて、少しずつ良いリーダーになっていくのだと今は
思っています。できないから、できるようになるためにリーダーという肩書を
与えられたというか…

さとこ:資料にあった、「リーダーは役職ではなく仕事」、「新しい仕事だから
できないところからスタート」というのはそういうことだったんですね!

富永:そう、リーダーに限らずですが、肩書きを与えられるときって、将来的
にはできそうで、でも今はできない仕事をするときだと思うんです。「今は
できないかもしれないけど、まぁがんばってみなさいよ」って肩書きを与えられて。
だからその肩書きをもってすべきことや、自分に足りないこと、「できないこと」
に向き合うべきなんですよね。

さとこ:たしかに最初から完璧にその役割を果たせるわけはありませんもんね。
富永さんでも、仕事をしていてうまくいかないことがあるんですか? 

富永:もちろんです。リーダーという肩書きを持ったのは2年前のことなん
ですが、最初はリーダーという仕事がなにかもよくわかっていませんでした。
プレイヤーとキャプテンとリーダーがぐちゃぐちゃになってしまっていたというか…

さとこ:プレイヤーとキャプテンとリーダー…?

富永:プレイヤーは自分の仕事をこなす人、キャプテンは「こういう業務を
与えるよ、みんなでやってね」と言われたときにその小さな集団の中で
リーダーシップを発揮する人、リーダーは自分の管理する集団をどうしていく
のか考える人、です。プレイヤーやキャプテンは自分の能力を高めることを
考えていればそれなりにうまくいくのに対して、リーダーは人のことを考える
側面が強いと思っています。
三者の違いが見えてきて、リーダーに求められていることはなにか、なにが
足りないのかを考えて仕事をするようになりました。って言っても、まだまだ
リーダーとしては能力不足なんですけどね。

さとこ:能力不足だというのはどうしてそう思われるんですか?

富永:たとえば社内のデザイナーが不足しているという問題があるんですが、
人数を増やすことも既にいる人の能力を伸ばすことも外注することもうまく
できなかったことがありました。どの策をとるにしても人に向き合わなければ
ならないんですが、それが苦手で…
いろいろあるんですが、自分の管理する集団のなかで業務をうまくまわせ
なかったり楽しくできなかったりするとリーダーとしての力不足を感じます。
結果や過程に満足できないときに対策をいくつか考えても、その順番とか
実行の仕方とか、そういうことに関するノウハウが足りなかったりしますし…

さとこ:富永さんは人に慕われていて、なんでもできるイメージですが…

富永:いやいや、「人でなし!」とかよく言われますよ(笑)そういうふうに
言ってもらえる関係があるのはまだ幸いですけどね。
ほんとに毎年なにかしらの問題や変化があって、自分の新しい側面が出て
くるんですよ。移り変わりが激しい業界ですし、自分も自分が管理する集団も
変わり続けなければならないんですよね。でも、変化や成長を楽しめる人には
良い環境だと思います。

さとこ:変化に対応し続けるからこそできないことが見えてきて、「できない」
からやる、と思われるんですね。私もまずは、ルクレの社員という肩書と向き
合います。今日はありがとうございました!

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