みんなの「大体いいバランス」を探して

見た目が強そうな人って心は優しかったりします【本日の社員データ】
村岡さん(入社8年目)中途入社、30代後半
販売推進グループ チーフクリエイター
熱く優しいアイドル好き!ディズニーにも詳しい。
朝会議個人発表テーマ:「相手も自分もスッキリする仕事の仕方」

さとこ:今週はEXMK部の村岡さんにお話しをうかがいます!村岡さんは
先週の前山さんと同じ部で、同じ新製品に携わっていらっしゃるんですよね? 

村岡:そうですね。僕はその製品を運用する画面のパーツをつくっています。
お客さんが目にする画面をデザインするとか、見た目をつくるとか、そんな
感じの仕事です。

さとこ:朝会でも、更新ボタンを例に挙げてデザインの難しさを話して
いらっしゃいましたよね。シンプルでスッキリしているもの、わかりやすいもの、
タップしてみようという気持ちにさせるものを・・・と。 

村岡:そう、相手のことを思ってつくるのって難しいんですよ。ユーザビリティ
という言葉があって、使いやすさ、たとえばボタンの押しやすさ、視認性、
不快に思われない色などの要素を含むんですけど、100%全員にとって、
というのは難しいです。人それぞれで、お客さんの性格にもよるし・・・
派手な色が好きな人とか、シンプルなものが好きな人とかね。

さとこ:想像して、難しそうだなと思っていました。
新しい製品だと特に、ユーザーがどんなものを求めているかわからなさそう・・・

村岡:だからチームでプロジェクトを進めています。チームで話し合って大体の
イメージを固めて、つくってみて、ああじゃないこうじゃないってまた話して・・・
土壇場になって急に、「じゃあこれで進めましょうか」って話していたものに
「やっぱこうじゃないよね」という声があがることもあります。それでまた
作り直したり・・・

さとこ:それって、もやもやしたりしません?
「これで進めましょう」って言うくらいに良いと思っていたのに・・・ 

村岡:うーん、残念というか切ないというか、そういう気持ちになることは正直
あります。うまく言えないんですけど、「あー そうなんだー」って思ってね。
でも100%納得できることは珍しいですよ。いろんなお客さんがいるように、
チーム内にもいろんな人がいて、世代も違えば意見も違うしニーズも違うし・・・
そのなかで大体いいバランスをとっていこうとしています。人の意見も盛り
込んで、いいバランス、納得してもらえるバランスですね。

さとこ:そういう、自分が自分が!ってなりすぎないバランス感覚って素敵な
能力ですね。 

村岡:どういうものが作りたいのかって聞かれたら、僕にとっては、喜んで
もらえるものが一番なんですよ。仕事をしていて、「どういう人たちが使って
いるんだろう?」「どうしたら喜んでもらえるんだろう?」と考えます。
逆に、自分が「こうしたい!」と思ってつくったものは案外はじかれるんです
よね。自分の主張が強すぎると「違う」と言われるんです。だから、もちろん
自分の主張や納得も大事ですけど、相手がどれだけいるか、どういう人か
想像するのはとても大事だと思っています。

さとこ:村岡さんがおっしゃるとなんだか重みというか、あたたかみが
ありますね。人のことを考えて尊重できなきゃ務まらないお仕事なんだろうな
と思います。お仕事、大変そうですけど、楽しいですか?

村岡:なんでも、どの人でもそうだと思うけど、やっぱりより多くの人が自分の
つくったモノについて「こうだよね」「ああだよね」と言ってくれるのは嬉しい
ことですねー ネガティブな意見もあるけど、多くの人に支持してもらえたり
長く使ってもらえたりしたらすごくいい。ITは声がリアルに返ってくるから、
その中で「よかった」とか「こういうものが使えて便利だった」とかって声が
あったら嬉しいです。

さとこ:自分のつくったモノが誰かの生活を変えるんですもんね。
それじゃあ最後に、そんな村岡さんから学生さんになにか一言お願いします! 

村岡:そうだなぁ、「いろんな経験をした方がいい」かな。
夏休みにこんなことするって予定があると思うんだけど、バイトでもコンビニで
だべるでも、くだらないことでもひとつひとつ経験だから、いろいろしてみたら
いいと思います。そのタイミングでしかできないことっていろいろあるから、
仲間内でなんかやるのもいいし、ひとりでなんか没頭するのもいいし。
僕は最近、山に登ってみたんですよ。仲間とノリで登ることにしたんですけど、
登ってみたら面白かったです。なんでもそうだけど、行ってみないとわからない
景色があるんですよね。

さとこ:なんだか優しいアドバイスですね・笑
ひとりひとりひとつひとつの経験を肯定する感じが、お仕事の姿勢とつながって
いる気がしました。村岡さん、今日はありがとうございます!

どうせやるなら楽しくやろう!

頼れるルクレの屋台骨【本日の社員データ】
堀口さん(入社9年目)中途入社、30代前半。
総務部 法務、ITソフトウェア管理、経理など
社内中から頼られるオールラウンダー、困ったときの堀口さん。
朝会議テーマ:ERPシステム導入について私がおもういくつかのこと

さとこ:本日は総務部の堀口さんにお話をうかがいます!
堀口さんは私にとって社内でもっとも身近で、毎日お世話になっている方
ですが、いろいろ見ているぶん分からないこともたくさんあるんですよ。

堀口:へーそうなの?たとえば?

さとこ:たとえば、朝会では、自分は「無用の存在」だけど「ゴールを目指したい」
というお話をされていましたよね。どちらもわかるような、わからないような・・・ 

堀口:「無用の存在」というのはねー、まぁプレゼン用にセンセーショナルな
言葉を選んだ節はあるけど、総務部みたいな間接部門、直接売上をあげる
わけではない部門は、会社にとってコストでもあるっていうことだね。もちろん
今総務がしている仕事が無駄だっていう意味じゃないけど、自分が会社に
いることのコストを考えた方がいいと思うんだよ。

さとこ:自分がいることのコスト、ですか・・・?

堀口:うん。いくら売上をあげたってさ、それよりもコストが大きかったら意味
ないわけじゃん。ここで言うコストっていうのはたとえば人件費ね。自分が
働いているのって、会社にとってはある意味ではコストなんだよ。総務は
売上をあげているわけじゃないから余計にそう感じるんだと思うけど・・・
コストはなるべく少ない方がよくて、自分はコストでもある。コストをコストだと
理解しようよ、ってことが言いたかった。「無用の存在」っていうのはそういうこと。

さとこ:かなり強烈な表現ですよね。
それでも「ゴールを目指したい」と思っていらっしゃるのはどうしてですか? 

堀口:えーと、それはなんとなく共感できない?
あらためて「どうして?」って聞かれると、なんて言ったらいいんだろう・・・
そうだなー 「どうせやるならなるべくよくなった方がいい」からかな。自分に
できること・やらなきゃいけないことをやらない、というのは生理に合わない
んだよね。仕事をすることで誰かに喜んでほしいとか給料をもらわないと生活
できないとかいろんな価値観があると思うんだけど、でも少しでも前に進む、
というのが間違っていることはあまりないと思う。

さとこ:???「少しでも前に進む」?

堀口:たとえば成長するとか、売上をあげるとか、コストを下げるとかね。
自分の場合は、さっきも言ったとおり売上をあげることができないから、コストを
下げることが「前に進む」ことだと思ってる。正確さを保ちながら効率をあげて、
他の部署の負荷を下げるのが自分のミッションだね。「無用の存在」と言っても、
そのことには矜持を持っているし、責任感や意地もある。少しでもよくなり
たいし、よくしたいんだよ。

さとこ:なるほど・・・

堀口:成長したいのがなんでかって言われるともうなんて言ったらいいか
わかんないけど、その方がおもしろいし楽しいじゃん。俺は趣味でサーフィンを
やるんだけど、前よりもいい波を見つけられるようになったりさ、そういうのと
一緒で。新しいことをやってみて、できるようになったら嬉しい。新しい知識を
得て「へぇー ふぅーん」って思うのが原動力かなぁ。俺は捻くれものだし
身勝手だから、人に感謝されたりするのよりも原動力になっているかも
しれない(笑)なにかがうまくいって、周りの人がちょっとずつよくなっていくのは
いいなって思うし、なにがみんなにとって一番いいのかとは考えるけどね。

さとこ:なんだかんだ言いつつ、みんなのことを考えていらっしゃいますよね。
本当になんでもできるオールラウンダーですし・・・ 

堀口:やってみて、ちょっとでもよくなったらいいし、ちょっとずつ前に進んだ
方がきっとみんな幸せだからね。それに、その方が自分も楽だったりするよ、
精神的に。仕事ってやらなきゃ生きていけない側面もあるけど、たとえ1億円
あったってなにかしらすると思う。生きていたらなにかするし、仕事しない
わけにはいかないから、「あーやんなきゃなー」とか言ったりするけど、結論
としてはやった方が実は楽。で、どうせやるなら楽しくやろう!と思ってる。

さとこ:前向きですねぇ。堀口さん、今日はありがとうございました!