この記事は、旧おやつ日記から転載したものです。

「おやつ全国制覇への道・山口編」、今回は菓子乃季さんの「月でひろった卵」です。こちらの商品は、過去に皇太子様や雅子様が山口を訪れられた際のお茶菓子として出されたこともあるという逸品で、菓子乃季さんでも一番人気の商品だそうです。その人気商品がさらにおいしくリニューアルした、ということで今回のセレクトとなりました。

リニューアルに伴い、クリームのおいしさを強調するためにクリームを増量されたそうなのですが、単純に増量といっても簡単にできるわけではなく、思うようにカステラ生地が薄くならなかったり、クリームがはみ出したり、調整するにはかなりの時間がかかったそうです。また、琴名水という工場地下から汲み上げた美味しい水を使った蒸気で蒸しているそうです。なんとも贅沢ですね。

さらに、食品添加物のソルビン酸の使用を止め、食品の安全性としての配慮もされていらっしゃるようです（ソルビン酸は、天然に存在する酸で、殺菌効果が高く細菌やカビなどの増殖を抑制するため保存料によく使用されているものです）。先週のおやつもそうでしたが、最近のおやつにはこういった心配りは欠かせないようです。

生地はふわっふわ、そして自慢のカスタードクリーム。おいしいのは当たり前、ではありますが、そのカスタードクリームの中にアクセントとして栗が入っているんですね。少し栗の香りを加えるとともに、カスタードクリームの重さを軽くしているように感じました。個人的にはもっと栗が入っていても良かったかなぁとも思いますが、これくらいが上品で良いのかもしれません。